藍鼠

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No.3205
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寄稿したアンソロ『お付き合い、はじめました! 』は付き合ってる彰こは、って指定だけで他は自由だったんだけど(パラレルと他カプNGくらい?)、書く予定の話を教えて言われて提出したな~~ってのをNOVEWRITE内にバラけてる断片見返してて思い出した。たしか去年の今頃じゃなかったっけ。もっと前?

締め切りまでだいぶ時間あって高校生のふたりで書くことしか決めてなかったんだけど、もうちょっと詳しくオナシャス言われてこの中のどれか書きます!ってふわっふわした返事した

  • 初めてのキスの話
  • 彰人に甘えるこはねの話
  • 彰人に甘えてほしいこはねの話
  • ネクタイで新婚ごっこ(?)する話


提出したのはリップクリームでいちゃいちゃする彰こはだよ。ネクタイでいちゃいちゃする彰こはも可愛いよね……新婚ごっこはともかく、前に会話でちょろっと書いてたやつはちゃんと形にしたいな
バックハグ状態でこはねちゃんにネクタイの締め方教える彰人くんとか、実践してみるこはねちゃんとか、やりとり見られてニヤニヤされてるのもいいけど、閉鎖空間でふたりだけのシチュエーションが好きだ

***

「……ど、どうかな」
「ん。美味い」
 ぱあっと表情を明るくさせたこはねが満面の笑みを浮かべる。嬉しそうに「よかった」と漏らしてから、ようやく彼女は自分が持っていた分に口をつけた。ひと口飲んで、プラスチックのカップに刺さったストローをくるくる回している。にこにこと上機嫌な笑顔のまま彰人を見るものだから、ついつられて笑ってしまった。
 彼女がこんなに嬉しそうなのも、彰人の様子を緊張したようにうかがっていたのも、彰人が飲んでいるのがこはねの注文したものだからだろう。
 こはねは気まぐれに新しいトッピングを試しているようで、ときどき結果を報告される。また飲みたい組み合わせができた、少し苦手な味になった、これは杏ちゃんが好きそう、この組み合わせなら青柳くんも飲めそう、など。
 先日やけにそわそわした様子で「東雲くんが好きそうな組合わせを見つけた」と告げられた。
『だから、今度、一緒に……行きたいな」
『……行く』

***
畳む


***

 ピピピ、と設定しておいたアラームの音色が公園内に響きわたる。練習の終わりを告げる音色を止めながら、彰人はゆっくりと息を吐き出した。チームメイトの顔を順に眺めれば、三人とも同じような視線を返してくる。
「――次で最後な」
 わずかに笑いが混じってしまったのは、彰人も同じこと――もう一回合わせてから終わらせたい――を考えていたからだ。だいぶ仕上がってきたおかげで合わせるのが楽しい。高揚感は伝播するのか、歌っている最中の仲間もみんな楽しんでいるのがわかる。歌うことに没頭して止めるヤツがいなくなってしまうから、とアラームを導入したのは正解だったようだ。
 練習のあとは、片付けをしながら軽く予定のすり合わせをして解散する。いつもの流れではあるけれど、今日の彰人はその流れに逆らうようにこはねに声をかけた。
 こはねは帰り支度をする手を止め、彰人を見返しながら表情をゆるめる。柔らかな声が「なあに、東雲くん」と理由を促す傍らで、杏と冬弥からは生温(なまあたたか) い視線を送られていた。
「あー……、その……少し、話さねえ? 帰り、送ってくから」
 普段から丸っこい瞳がより丸くなり、ぱちぱちと瞬く。口を開きかけたこはねを邪魔するように、そっと近づいた杏が彼女の耳元でなにかを囁いた。ご丁寧に手のひらを衝立てにして、唇の動きすら隠された内容はさっぱりわからない。
 直後、こはねが「え」と声を漏らし、頬を赤く染める。ぱっと彰人を見たかと思えばおろおろと視線をうろつかせ、胸元を握りながら彰人との距離を詰めてきた。
「あ、の……わ、私、東雲くんのこと好きだよ」
「!?」

***
畳む


②のほう、どういう展開にするつもりだったのかさっぱり覚えない。新鮮な気持ちで楽しめるね😉
#彰こは

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