あなた限定のヒロインさんへ/いつも竹谷くんにだけ我儘をいってしまうようですが、ご自分でこれはかわいくないだろうなあ…というようなことを言ってしまったことはありますか?また、それに対しての竹谷くんと、まわりの反応(女友達でも可)はどうでしたか。畳む
竹谷「“いつも竹谷くんにだけ我儘をいってしまうようですが、ご自分でこれはかわいくないだろうなあ…というようなことを言ってしまったことはありますか?”」
(ニヤニヤしている竹谷を睨みつけ)
名前「どうせいつもいつも可愛くないことばっかり言ってるわよ悪かったわね!!」
(机をバンバン叩いて抗議する名前)
竹谷「んなこと言ってねーだろ」
名前「八左ヱ門は言わないけど、周りにいるやつが態度に出してるじゃない!」
竹谷「……三郎か?」
名前「一人じゃないわよ。ムッとしてるやつと苦笑してるやつと、なんか感心してるっぽいのが二人くらいいたでしょ」
竹谷(たぶん、あいつら全員なんだろうな…感心してるのが『い組』二人か?)
名前「…八左ヱ門は、どうなの…」
竹谷「ん?俺?」
名前「いっつもへらへら笑ってて、全然そういう…嫌がる感じ、見せないし……こいつ可愛くねーな、って思わないの?」
(視線をウロウロさせ、段々声が小さくなる名前)
名前「色々付き合わされて、う…うんざり、とか、一々呼びつけるなとか…」
竹谷「…………」
名前「ちょっと、聞いてるの?」
竹谷「…………いや、その、可愛いなって」
名前「……、はあ!?どこをどう見たらそういう感想になるわけ?私からしたら全然可愛くないし、こんな女お断りよ」
竹谷「今のは可愛くねぇけどさ」
名前「…………大体可愛い言動ってなに、どういうのを言うわけ?八左ヱ門ちょっとやってみてよ」
竹谷「は!?なんで俺が!」
名前「いいじゃない、聞きたいんだもの」
竹谷「………………無茶言うな」
名前「なら言って欲しい言葉で妥協してあげる」
竹谷「言ってくれんのか?」
名前「……内容による」
(腕を組んで考え込む竹谷を見てそわそわしだす名前)
名前「ね、ねえ、まだ?なにをそんなに考えてるの?」
竹谷「名前が自分からこんなこと言い出すなんてこの先あるかわかんねーし」
名前「どうせ…、なによ……別に、八左ヱ門が頼めば……(やらないこともないのに)」
竹谷「ん?」
(勢いよく首を振り)
名前「ななななに考えてるの私は!ないない!やらない!!」
竹谷「お、おい、今さらやめるとかなしだろ!?」
名前「そっちは関係な──決まったの?」
(サラサラ筆で紙に文字を書く竹谷)
竹谷「……できれば正面から言ってくれ」
(黙読してしばし無言になる名前)
名前「…少し変えてもいい?」
竹谷「あ?ああ、好きにしてくれ」
名前「聞き逃したら許さないから」
竹谷「こえーよ!」
名前「…お願いするなら、あなたがいい。私は、八左ヱ門じゃないと嫌、あなたにしか言いたくないし、本当は…いつも、断られても構わないって思ってる」
竹谷「っ、な…」
名前「──はい、終わり!」
竹谷「ちょ、名前、今のもう一回!!」
名前「嫌」
竹谷「頼む、俺じゃないとってとこだけでもいいから!」
名前「嫌。聞き逃さないでって言ったでしょ」
竹谷「あんなの何度も聞きたいに決まってんだろ!!なあ頼むから!!」
名前「いーやー。ちょっとどこ触ってんの!!」
(ペチ、と腰に回された手を叩き落とし)
竹谷「いてっ、てか俺が書いたの最初のだけだよな?」
名前「さあ、知らないわ。破いちゃったもの」
竹谷「とぼけんなって。つーかいつ破いたんだよ」
名前「ついさっき──だから気安く触らないで!」
竹谷「いいだろ、これくらい」
答04.夢主
1694文字 / 2011.08.11up
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