七松・夢主/現在は飼い主と飼い犬なお二人ですが、現状に満足されてますか?むしろ現状を打破したいと思ってるのは夢主ちゃんだったりして…?畳む
善法寺「二人は現状に満足してる?」
名前「なんか、善法寺先輩お医者さんみたいですね」
善法寺「え、どこらへんが?」
名前「今から心のケアしましょう、みたいな」
七松「わたしには必要ない処置だな!」
名前「七松先輩はそうかもしれませんけど、私はしてほしいです」
七松「なんでだ?わたしでは満足できないのか?」
名前「……まず先輩を飼い犬にするっていう状況がありえません」
七松「今更だな!」
名前「……そーですね。それと飼い犬のくせに全然飼い主のいうこと聞いてくれないわんこの相手がこん…っなに疲れると思ってませんでした。私の愛犬はもちろん学園にいるわんこたちもとてもお利口なんだってわかったのは収穫かもしれませんが、それにしたって七松先輩は酷いです」
善法寺「相変わらず、よく口が回るなぁ」
七松「なんにしても取り消しはなしだもんな!」
名前「あのときの自分の言動を呪います……っていうか、その言葉が出てくるってことは、ちゃんとわかってるってことじゃないですか!“所構わず抱きつかない”と“待てって言ったら待つ”くらいやってください!」
七松「頭ではわかってるんだけどなー。名前を前にすると身体が勝手に」
名前「その言い訳は聞き飽きました」
善法寺(…………名前、荒んでるなぁ)
名前「七松先輩、体重かけないでください重いです」
七松「だって名前が寄りかかってこないんだから、わたしから行くしかないじゃないか」
名前「意味がわかりません」
善法寺「……疲れてるね名前。案外甘やかしてみたほうが効果がでるんじゃない?」
名前「無理です!!」
善法寺「え!?」
名前「そんなの甘んじて七松先輩のおもちゃになれって言ってるようなもんじゃないですか!」
七松「おもちゃ扱いなんてしたことないぞ?」
名前「嘘ですね。先輩のじゃれ付き方はボール遊びをする犬にそっくりです!前足で転がして、たまに噛み付いて、逃げると追いかけてまた繰り返し!」
七松「おお、確かに」
名前「ここは感心するところじゃ──」
善法寺「名前、名前、落ち着いて。その……噛まれてるの?傷は?大丈夫?」
七松「甘噛みだから大丈夫だ!」
善法寺「小平太には聞いてないから。名前、あ……ごめん」
(顔を覆って俯く名前に思わず謝る善法寺)
名前「……いいんです…私が…、自業自得ですし…傷も、平気です」
善法寺「それならいいんだけど…小平太、お前程々にしないと仙蔵に絞られるぞ」
七松「それは嫌だな!」
答05.七松+夢主
1196文字 / 2011.08.11up
edit_square