鉢屋くんへ/突然ヒロインちゃんの精神だけが幼くなってしまってやたらと甘えてきます。元に戻った時にその間の記憶もなくなるとしたらどうします?ここぞとばかりに思い切り甘やかしますか?それともいつものように天の邪鬼に接しますか?畳む
尾浜「突然名前の精神が幼くなったらどうする?」
鉢屋「…………いつもどおり接する」
尾浜「中身ちっちゃい子なんだよ!?」
鉢屋「だからなんだ。いきなりそんなことになって対応しきれるわけないだろう」
尾浜「……三郎ってさ、変なとこで不器用だよね。相手に合わせて会話展開なんて得意だと思ってたのに」
不破「相手によるんだよね」
鉢屋「雷蔵!」
不破「それにしたっていつも通りはまずいよ三郎。苗字さんのこと泣かせちゃうんじゃないの」
尾浜「おれもそう思う。っていうか泣かせすぎだよね三郎は」
鉢屋「あいつが涙脆いんだ!」
尾浜「うわ、聞いたか雷蔵、名前のせいにしたよ」
不破「酷いよね全く」
(うんうん頷く不破に言葉を詰まらせる鉢屋)
尾浜「見た目も小さくなればちょっとは違うのかな。一応、これも甘えたになるみたいだけど」
不破「う~~~ん、三郎にべったりな苗字さんかぁ……」
鉢屋「想像できないだろう!?」
尾浜「それ全力で言っちゃうの寂しくない?」
鉢屋「うるさい!!」
不破「なんか、戸惑って固まる三郎が想像できる」
尾浜「ああ、わかるわかる。うわ見たいなそれ!」
鉢屋「ええい、もうやめだこんな例え話!!」
尾浜「いつもどおりに振舞いたいと思いながらも振舞えず、戸惑う三郎が極めて高い確率で目撃できそうである、まる」
鉢屋「勘右衛門、そんなものメモしてどうするんだ!即捨てろ!」
尾浜「名前が演技派だったらやってみてってお願いするのに」
不破「だとしても、絶対断られると思う」
答17.鉢屋
872文字 / 2011.08.11up
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