カラクリピエロ

答08.夢主

夢主ちゃんへ/いつも三郎に弄られているみたいですが、たまには死ぬほど甘やかされたいとは思いませんか?(三郎君ぜひやってみてください!)畳む

尾浜「いつも弄られてる名前に」

名前「…その認識ちょっと嫌だなぁ…」

尾浜「でも間違ってないよね」

名前「そうだけど…それで、内容は?」

尾浜「“三郎に死ぬほど甘やかされたいとは思いませんか?”」

名前「えー……」

尾浜「なにその微妙な顔」

名前「だって全然想像できない」

尾浜「想像よりやってほしいかどうかってことなんだけど」

名前「それならイエス!」

尾浜「あれ、意外にも乗り気だ」

名前「だって絶対やってくれないだろうし、言うだけなら無料かなーって」

尾浜「ここで三郎を召喚」

(煙玉で煙幕をはる尾浜)

名前「は!?──ゲホッゲホッ、勘右衛門、煙い!」

鉢屋「……無茶振りもいいとこだぞ勘右衛門」

尾浜「もっとノリノリで出て来いよいつもみたいに」

鉢屋「これが悪戯とか名前を変装で翻弄するとか、そういう話なら乗ってやったんだけどな」

尾浜「まぁいいじゃん。今までの分甘やかしてやれば?ね、名前?」

鉢屋「名前ならさっきからアホ面で呆けているが」

尾浜「その言い方既に駄目だろ、もっと優しく!」

鉢屋「…………わかった。やるからお前はどっか行け」

尾浜「ちゃんとやれよ!?」

鉢屋「はいはい」

(しっし、と尾浜を追い払って溜息)

鉢屋「名前、おい、さっさと戻って来い」

名前「はっ!な、なんか、夢見てたかも。三郎がね、私を甘やかすって」

鉢屋「…夢扱いはさすがに酷くないか」

(ムッとしながら隣に腰を下ろす)

鉢屋(……とは言っても、甘やかすってどうしたらいいんだ……)

(とりあえず頭を撫でてみる鉢屋)

名前「…………!?」

鉢屋「今なら希望を聞いてやる」

名前「は!?え、なに!?三郎どうしたの!!?」

鉢屋「……………………やっぱりやめだ」

(両手で頭のマッサージしだす鉢屋)

名前「いたたた、痛い!三郎力入れすぎ!!」

鉢屋「お前が悪い」

名前「ええええええ!!?」

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