5年と夢主、作法へ/壱万打企画にあります「きみのやさしいて」で久々知が畳にあけた穴はちゃんと直したんですか?笑 お茶会の様子も気になります。物凄い殺伐としてそうで夢主(5年と立花先輩との板挟み的な意味で)が心配です。あと5年がずっと無言だった時は矢羽音を使ってたんですか?畳む
名前「ご心配ありがとうございます…」
立花「何に礼を言ってるんだお前は」
名前「前にみんなでお茶会したことがあったじゃないですか」
立花「みんな?……ああ、五年か」
名前「ハラハラし通しだったなぁって」
(遠い目になる名前に笑い)
立花「中々いい雰囲気を味わえたと思うが。滅多にないだろう?」
名前「先輩はよかったかもしれませんけど藤内と一年生が怯えて可哀想でした」
立花「それは私ではなく、あいつらが原因だろうが。それに、あれは怯えていたわけではないと思うが……兵太夫なんてしれっと仕掛けを発動させていたしな」
名前「あ!そういえばあんなつり座敷いつの間に設置してたんですか!?」
立花「さていつだろうな。私にもわからん」
名前「…おかげで竹谷と不破くんは落ちるし…」
立花「尾浜の回避は見事だった」
尾浜「──おれもそう思います」
久々知「失礼します」
立花「久々知が案外雑なのは意外だったな」
久々知「? 何の話でしょうか」
(荒れている畳の目を示し、にっこり笑う立花)
久々知「……残ってるんですね」
立花「張りかえる予算はないからな」
久々知「す、すみません」
立花「なに、穴が埋まっているから良しとしたのは私だ、気にするな」
名前「そもそも立花先輩が悪いんじゃないですか!」
立花「あんなに簡単に捕まり、瞬時に対応できず、そのまま引きずられる間抜けなお前も悪いんじゃないか?」
名前「な…、普通委員会中にあんなことが起こるなんて思いません!」
尾浜「まあまあまあまあ!そんなの今更蒸し返しても仕方ないんだから。っていうか兵助はともかく、おれはなんで呼ばれたんですか」
立花「久々知だけだと誤魔化されそうだからな」
久々知「?」
立花「名前」
(不満そうにしながらも溜息を一つ吐き出し)
名前「…………“無言だった時は矢羽音を使ってたんですか”」
尾浜「なるほど。確かに」
(ちら、と久々知を見て)
久々知「別に、誤魔化そうなんて……」
尾浜「半分以上はほんとに無言でした。ちょこちょこ使ってたのはおれと八左ヱ門と雷蔵ですね。兵助は複雑そうな顔でおとなしくしてましたから」
久々知「おい勘右衛門」
立花「違う顔が見られてよかっただろう」
久々知「…………あの、綾部はいつも、ああなんですか?」
立花「ほら、聞かれているぞ名前」
名前「え!?いきなりこっちに振るのやめてくださいよ…喜八郎、なんか変だった?」
尾浜「あれが通常なんだね」
名前「あ、いつもより口数多かったかも?」
立花「お前はどうもずれているところがあるな」
名前「常に回りくどい立花先輩に言われたくないです」
立花「たまには久々知の気持ちも酌んでやれ」
久々知「た、立花先輩!もういいですから!」
答89.五い+立花+夢主
1405文字 / 2011.08.26up
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