カラクリピエロ

答81.鉢屋

鉢屋三郎/実は女の子に興味ない?好きなタイプはありますか?畳む

名前「三郎は女の子に興味ないの?」

鉢屋「…………なんだ急に」

名前「そういう質問が来たの」

鉢屋「ないわけじゃないさ。面倒なのが多いとは思うけどな」

名前「つまり、多少はあるってこと?」

鉢屋「そう言ってるだろ」

名前「わかりづらいよ!!で、面倒って?どういう目にあってきたの?」

鉢屋「……ニヤニヤするな」

名前「気になるんだもん、教えて!」

(しばしの沈黙のあと大きな溜息を吐き出して)

名前「…?」

鉢屋「付き合って欲しいと乞われたから付き合ったのに、足りないだの、自分を優先させろだの、素顔を見せろだの、口うるさいことこの上ない」

名前「…三郎って拒まない人?」

鉢屋「言っただろう、興味がないわけじゃないって。私だってお年頃だからな」

名前「お年頃って……それはそうと三郎モテるんだ…意外だね」

鉢屋「お前失礼だな!この天才的変装術に加え、話術を駆使すればわけない。今はもう全部断っているが」

名前「会いに行ったり、相手が来たりしなかったの?」

鉢屋「しなかった」

名前「えー…?なんで?」

鉢屋「向こうのことは知らないが、別に会いたいと思わなかったからな。たまに呼び出しの手紙は来ていたが…その度に文句が書いてあったり呼び出された先で言われたり」

名前「……三郎のくのたま嫌いってそういうとこからも来てたりして……」

鉢屋「さてな」

名前「…………ところで、みんなそれ知ってるの?」

鉢屋「知らないんじゃないか、言った覚えはない」

名前(気付かれないくらい、いつもみんなの方優先だったのかな…)

鉢屋「…………お前は変な女だよな」

名前「喧嘩売ってんの!?」

鉢屋「褒めてるじゃないか」

名前「全然そうは聞こえません。まったく……じゃあ好きなタイプは?」

鉢屋「面倒くさくない女」

名前「もっと具体的に」

鉢屋「今のままの私を受け入れられる女だ」

名前「……具体的にって言ってるのに……ええと…友達の方優先されても常に変装してても気にしなくて、悪戯には乗ってあげて、皮肉にも耐えられる子…かな、うん」

(勝手にまとめながら何度も頷く)

名前「こんな子いたらすごいよ…奇跡だよ…」

鉢屋「いるかもしれないじゃないか」

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