カラクリピエロ

答79.久々知

久々知/もしもの話ですが、ヒロインを巡りライバルになったら非常にマズイ5年生は誰ですか?畳む

久々知「…………全員だよ」

二郭「え!?ぜ、全員、ですか?」

(頷く)

久々知「名前が俺を好きでいてくれて、俺も名前を好きになって…あいつらは今の状態を受け入れてくれてるけどさ。そのもしもを考えると、誰が相手でも…困るな。みんないいやつだし、誰になら絶対勝てる、なんて言い切れない」

二郭「久々知先輩は、その、身を引くなんてことは」

(ふと笑って)

久々知「それは絶対ない。俺は名前を諦められないだろうし、譲れないから」

二郭「……久々知先輩かっこいいです!」

久々知「…………なりふり構わなくなりそうだし…それは、どうだろうな。でもありがとう伊助」

(苦笑しながら頭を撫でる久々知)

名前「あ!久々知くん、見つけた!」

久々知「ん?」

名前「も、もう誰か来た!?」

久々知「? 誰かって誰だ」

名前「くのたま!!」

久々知「来てないけど……どうした?」

名前「よかった……」

(息切れしている名前に水を差し出し)

名前「あ、ありがとう。あのね、今度の実習、いっしょに組んで欲しいの。私、足引っ張らないように頑張るから」

(ぎゅう、と竹筒を握り締め)

久々知「…………」

名前「だ、だめ?」

二郭「久々知先輩?」

久々知「俺で、いいのか?」

名前「久々知くんがいい!」

久々知「そ、そうか」

二郭(あ。赤くなった…?)

久々知「──もちろん、喜んで」

名前「やった…!…はー、緊張した…伊助、ごめんね。話割り込んじゃった?」

(貰った水を飲みつつ伊助の頭を撫で)

二郭「いいえ、ちょうど一区切りついたところでしたから……苗字先輩」

名前「ん?」

二郭「久々知先輩のことお願いします!!」

久々知・名前「「え!?」」

(お願いしますねー、と手を振りながら走り去る伊助)

名前「……どういう意味だろ」

久々知「…………とりあえず、俺が愛想つかされないように頑張るしかないと思うんだけどな」

名前「?」

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