カラクリピエロ

答72.夢主

主人公さんへ/少し離れた所に厳禁トリオがいます。フォローにむかいますか?それとも見なかったことにしますか?畳む

黒木「苗字先輩は、立花先輩・しんべヱ・喜三太の厳禁トリオを見かけたらフォローに向かいますか?」

名前「見なかったことにします!」

黒木(……笑顔で……)

名前「立花先輩に懐いてる二人は可愛いんだけどねー…巻き込まれるのは嫌」

黒木「巻き込まれたことあるんですか?」

名前「直接はないかな。取り乱す立花先輩は中々珍しくて、ちょっとすっきりする…んだけど…」

(歯切れ悪くなる名前に首をかしげる庄左ヱ門)

名前「あの二人の被害にあった後の立花先輩がねー……荒れてる空気かもし出してて怖い」

黒木「なるほど…委員会中に影響が?」

名前「ハハハ…まあ、うん…八つ当たりの標的にされないように、できるだけ静かに過ごしてるよ。喜八郎なんて雰囲気察知して平気でサボるからね」

黒木「…さすがですね」

名前「一人だけ逃げてないで私も連れてってくれればいいのに」

浦風「それだけは勘弁してください!!」

(がしっと名前の腕にしがみ付く浦風)

名前「と、藤内!?」

浦風「苗字先輩がいなかったら僕と一年二人で、どうやって立花先輩を宥めたらいいんですか!」

名前「……藤内、それは私に犠牲になれってこと?」

浦風「ち、ちがいます!違いますけど、その……苗字先輩がいると、安心、するんです」

名前「藤内……」

黒木「苗字先輩って立花先輩にも遠慮しませんもんね」

名前「庄左ヱ門、それ褒めてる?」

黒木「もちろんです!」

名前「…………もー、しょうがないなぁ…わかりました。あなたたち三人は私が守ってあげる!あ、ごめん庄左ヱ門、私ちょっと…」

黒木「用事ですか?ええと…はい、大丈夫です、回答ありがとうございました」

(上機嫌で手を振って去っていく名前を見送って溜息をつく浦風)

黒木「どうしたんですか浦風先輩」

浦風「ほんとは…おれが、苗字先輩を──」

黒木「先輩?」

浦風「あー、情けない!!庄左ヱ門、しんべヱと喜三太はどこだ?」

黒木「え、たぶん、教室だと…」

浦風「よし、おれは大元からの解決を目指すぞ」

黒木(…………無理だと思うけどなぁ)

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