主人公さんへ/もしも、久々知君が色の実習百戦錬磨の可愛い後輩くのたまに言い寄られているところを目撃してしまったらどうしますか?畳む
名前「……泣きそう」
尾浜「え!?想像で!?」
鉢屋「勘右衛門、こいつは兵助とどこぞの女とのデート妄想で実家に帰りかけた女だぞ」
名前「だ、だって、色気たっぷりな年下の可愛い女の子に言い寄られるなんて、悪い気しないと、思うし……」
尾浜「…どう思う三郎」
鉢屋「兵助は通常と違うからな」
尾浜「あはは、三郎だってそうじゃん」
鉢屋「私のことは今関係ないだろう」
尾浜「っていうか名前はなんの心配をしてるわけ。兵助がその子になびくこと?」
(首を振る名前)
鉢屋「じゃあなんだ」
名前「…………その子に照れたり、笑ったり、そういうの、見たくない」
鉢屋「あいつくのたまと話す時そんな表情豊かになったか?」
名前「なったよ!照れながらありがとうって言ってくれたもん」
尾浜「……名前の時そうだったっけ」
名前「かわいかった」
尾浜「ごめん、それは聞いてない」
鉢屋「言い寄られ方によるんじゃないか」
尾浜「あー、かもね。名前がいるの知れ渡ってるだろうし」
鉢屋「苗字先輩にはできないこと、私ならやってあげられます──とかな」
(しなをつくって裏声を出す鉢屋)
尾浜「キモい」
鉢屋「例えだろ!」
尾浜「でもそんなこと言われたら、兵助すごい嫌な顔しそう」
鉢屋「最近の兵助は言動に容赦ないしな」
尾浜「まぁくのたまに適用されるかはわかんないけどね」
鉢屋「…されるさ。こいつが関わってるんだから」
(言いながら名前を見るが、二人の会話は全く聞いてない名前)
名前「……久々知くんが返事する前に逃げるのが一番かも……でも返事気になるし……」
鉢屋・尾浜「「………………」」
尾浜「いっそ割り込めば?」
鉢屋「『久々知くんは渡さないから!』くらい言ったらいいんじゃないか」
名前「できるわけないでしょ!」
答66.夢主
934文字 / 2011.08.19up
edit_square