カラクリピエロ

答59.五年+夢主

五年生/忍たまとくのいち教室合同授業で、山田先生・シナ先生からめんどくさい課題が出されました。
忍たま五人、くのたま一人で班を編成し、女装した忍たまが恋人である男装したくのいちに故郷を案内することになったという設定で逢い引き中に町を案内します。
課題は逢い引き中の町案内の時に町の人から「お似合いですね」とか「ご夫婦ですか」と言われること。これは一人一回行うのでくのたまは女装忍たまに合計五回町の案内をされます。また五人はそれぞれ町を変えなくてはいけません。
忍たまは準備期間を使い町の調査してくのたまを案内します。またくのたまはあまりやり慣れない男装をしっかりこなすこともそれぞれ採点基準です。
更に町案内されている間ほかの忍たまは尾行して二人のやりとりを記録、考察して提出です。五年生の五人はヒロインと班を組みます。
みなさんはどうやってヒロインに町を案内しますか?またどうやってスキンシップ(手を繋いだり、腕を組んだり)しますか?後久々知君はちゃんと自分を押さえて、男女逆転した逢い引きをみることはできますか?畳む


名前「へー。これおもしろいね」

尾浜「ええ……本気で言ってる?」

名前「男装するだけであちこち案内してもらえるなんてよくない?」

不破「名前、ここ見落としてるでしょ」

(恋仲に見られるよう振舞う指示を指し)

名前「…………」

竹谷「すげー違和感ありそう…」

名前を頭から足まで観察して)

鉢屋「よくて姉弟だと思うぞ」

不破「身長差かー…やっぱりぱっと見の印象ってあるよね」

久々知「……観察が厄介だ」

尾浜「それはどういう意味で?」

久々知「自制」

鉢屋「背後から殺気を感じつつ観光なんてしたくないよな」

名前「と、とりあえず!どうやって案内してくれるか聞かせて!」

竹谷「俺は飯中心に行く」

名前「食べ歩き?」

竹谷「そ。好きだろ?」

名前「うん」

竹谷「で、あちこち寄りがてら説明かな」

尾浜「スキンシップは?」

竹谷「あ?そうだなぁ……」

(スッと親指で名前の頬を擦る竹谷)

名前「!?」

竹谷「ついてるぜ!とか、どうだ」

鉢屋「確かに自然だが、言葉遣いに要注意だな」

尾浜「でもきょうだいっぽさが抜けないと思うのは何でだろう」

不破「雰囲気じゃないかなぁ…それに、どうも八って男くさいし」

竹谷「男なんだから当然だろ!」

鉢屋「実習の内容考えたらマイナスだって話だ」

名前「現地の美味しいもの色々食べられるのはいいなぁ…」

尾浜「名前は実習どうでもよさそうだし」

鉢屋「…だから実技の点数悪いんじゃないのか…」

名前「久々知くんはどんな感じで──ひゃあ!?」

(無言で抱き締め)

竹谷「で、兵助はああだしな」

不破「役割分担決めてのグループ実習だったら、いい点取れそうなんだけどね」

尾浜「それいい!現地調査と尾行だけで済みそうだし」

鉢屋「まぁ実際は違うわけだが」

尾浜「現実に引き戻すなよ三郎」

不破「名前って男装得意なの?」

(じーっと観察)

鉢屋「……凹凸をなくして男物を着て、ちょっと顔を整えれば小奇麗な少年になるだろうよ。三年か四年くらいには見えるんじゃないか?」

不破「そっか。言葉遣いもあまり変えなくて良さそうだもんね」

竹谷「色目使ったりするよりよっぽどマシなんじゃねーの?」



名前「あの、久々知くん?」

久々知「…………名前の邪魔は、したくないんだ」

名前「……うん」

久々知「あいつらの足引っ張るのも…」

名前「うん」

久々知「でも、嫌だ」

名前「…………」

久々知「名前?」

名前「だ、だめ、今こっち見ないで!」

久々知「? なんで」

名前「…嬉しくて…顔が…だからだめ」

(俯いてなんとか顔を隠そうとする名前

久々知「──そういうの反則だろ」



尾浜「……見た目はどうにかなっても、仕草が駄目じゃない?」

竹谷「だなぁ」

鉢屋「八に対してはがさつなのにな」

竹谷「お前にもだろ!」

不破「僕ら揃って点数低くなりそうだなぁ」

尾浜「兵助は?」

不破「女性らしさを演じきれない気がする」

(ああ、と納得顔で頷き合う五年)





▼話題の中心に選びそうなもの
竹谷:美味しいもの
不破:可愛いもの(小物とか)
鉢屋:綺麗なもの(着物とか工芸品?)
尾浜:楽しいもの(娯楽品とか?)
久々知は先に名前の見たいところを聞いて臨機応変に対応。合間に豆腐屋。


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