兵助と三郎へ/兵助が主人公への思いに気づいた頃に、もし主人公が兵助を諦めていて三郎に惚れてしまっていたらどうしますか?兵助vs三郎で三郎勝利の構図になったりするのでしょうか?畳む
鉢屋「何度でも言うが、私に名前への恋愛感情はない」
久々知「唐突だな」
(久々知に紙を見せる)
鉢屋「だから、もし名前が私の魅力に傾倒してしまったとしてもこう…」
(紙の裏に図を書き始める鉢屋)
“兵助→名前→私”
鉢屋「こうなることはあってもだな、」
“兵助→名前→←私”
鉢屋「これはないわけだ」
久々知「…………」
“兵助→名前→←私”
(無言で上から打ち消し線を入れる久々知)
鉢屋「あ、まだ使うんだから消すなよ」
久々知「不愉快だ」
鉢屋「仕方ないだろ!ゆえに──」
(書き直し中)
“兵助→対立←私(θιθ)強い!”
鉢屋「の、図は成り立たないというわけだ。兵助があがいて名前を再度振り向かせる過程に私は関係ないからな」
久々知「……だからって……」
鉢屋「ん?」
久々知「お前が、名前を好きにならないとは限らない」
鉢屋「私は厄介ごとは苦手だから、それはない」
久々知(それって、深読みすれば“好きにならないようにしてる”ってことじゃないのか)
鉢屋「──聞いてるのか兵助」
久々知「なんだ」
鉢屋「名前が兵助を諦めるまではありえるが、その先は想像できないだろうって話だよ」
久々知「……そうだな。有りえないよな」
答52.久々知+鉢屋
720文字 / 2011.07.28up
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