主人公+久々知君+勘ちゃんへ/男は狼だと思いますか?だとしたら久々知君は主人公ちゃんを食べようと虎視眈々と狙っているんですか?主人公ちゃんは久々知君に食べられるならどういう風に食べてもらいたいですか?畳む
尾浜「狼だよ!」
名前「わ、びっくりした、なに?」
尾浜「そこで無害そうな顔してる兵助だって立派な──あいたっ」
久々知「なんの話だ」
尾浜「“男は狼だと思いますか”って質問だったから答えただけなのにいきなり殴るとか酷いと思わない?」
(名前の方を見て一息に言い切る尾浜)
名前「う、うん」
尾浜「でしょ?兵助は薄々気づいてたくせにね。で、名前は兵助に食べられるならどういう風に食べられたい?」
名前「待って勘右衛門、ごめん。よくわかんないんだけど」
尾浜「ここは勢いで答えたほうが名前のためになるかと思ったんだけどな…まあいいか。じゃあ改めて聞くけど、男は狼だと思う?」
名前「……よく聞くけど、思ったことない」
尾浜「だってさ兵助」
久々知「俺はその振りでなんて答えたらいいんだよ」
尾浜「名前は危機感が薄い、って怒るとか」
名前「さっきの久々知くんがどうとかは?」
尾浜「ああ…名前がどういう風に食べられたいか」
名前「久々知くんが狼で、私が食用の…羊とか、ウサギだったらってことでいいのかな」
尾浜「あはははは!うん、じゃあそれで」
(複雑そうな顔をするも、口は挟まない久々知)
名前「…うーーーん…痛いのは嫌だから、一思いに食べて欲しい」
久々知「…………」
尾浜「…………」
名前「? なんで無言になるの」
久々知「いや…食べられるのは嫌じゃないのか?」
名前「そりゃ嫌だし怖いけど…久々知くんにならいいかなって」
尾浜「名前大胆だね──ね、ってことで兵助の番」
久々知「…………なんだ」
尾浜「同じだよ。男は狼だと思うか」
久々知「思う」
尾浜「だよなあ。次、“兵助は名前を食べようと虎視眈々と狙っているんですか”」
久々知「そんなにギラギラしてるつもりはないけど……今は機が熟すのを待ってる最中」
尾浜「名前、兵助は気が長いだけでやっぱ狼だから気をつけたほうがいいよ」
名前「…………なんか変だと思ってたんだけど、食べるって、比喩、なの、かな?」
尾浜「あ、気づいた」
名前「!!!!」
答50.五い+夢主
1044文字 / 2011.07.26up
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