綾部君へ/綾部君から見て主人公はどういう存在ですか?あと、久々知君と付き合ってからの主人公は何か変わりましたか?畳む
(穴をのぞきこみ)
黒木「綾部先輩ー、聞きたいことがありまーす」
(手を止めて見上げる綾部)
黒木「綾部先輩にとって、苗字先輩はどんな存在ですかー?」
綾部「……それ答えないと駄目なの?」
黒木「できればお願いしますー」
(ひょい、と穴からでてくる)
綾部「名前先輩は…………」
黒木「はい」
綾部「…………背もたれ?」
黒木「背もたれ、ですか?」
綾部「疲れた後に寄りかかるとホッとする」
黒木「気を許してるんですね」
(きょとんとする綾部に首を傾げる庄左ヱ門)
黒木「違うんですか?」
綾部「そういうの考えたことなかった。名前先輩って僕にはおせっかいで口うるさくて、怒りっぽいから」
黒木「…嫌いなんですか?」
綾部「好きだけど?」
黒木「(……つかめない……)……ええと、では、久々知先輩とお付き合いされてからの苗字先輩は変わりましたか?」
綾部「…………さあ」
黒木「え」
綾部「知らない。久々知先輩といるときの名前先輩なんて興味ないよ」
(言うなりまた穴掘りに戻る綾部)
立花「やれやれ、しかたないな…」
黒木「立花先輩」
立花「まあ直視を避けたい程度には変わったということだろう」
黒木「見たくないってことですか?」
立花「そうだな…認めたくないのかもしれん。喜八郎はあれで名前にべったりなところがあったからな」
黒木「…」
(わからない、という表情の庄左ヱ門に笑って)
立花「妬きもちというやつだよ」
答17.綾部
748文字 / 2011.07.18up
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