カラクリピエロ

答17.綾部

綾部君へ/綾部君から見て主人公はどういう存在ですか?あと、久々知君と付き合ってからの主人公は何か変わりましたか?畳む

(穴をのぞきこみ)

黒木「綾部先輩ー、聞きたいことがありまーす」

(手を止めて見上げる綾部)

黒木「綾部先輩にとって、苗字先輩はどんな存在ですかー?」

綾部「……それ答えないと駄目なの?」

黒木「できればお願いしますー」

(ひょい、と穴からでてくる)

綾部「名前先輩は…………」

黒木「はい」

綾部「…………背もたれ?」

黒木「背もたれ、ですか?」

綾部「疲れた後に寄りかかるとホッとする」

黒木「気を許してるんですね」

(きょとんとする綾部に首を傾げる庄左ヱ門)

黒木「違うんですか?」

綾部「そういうの考えたことなかった。名前先輩って僕にはおせっかいで口うるさくて、怒りっぽいから」

黒木「…嫌いなんですか?」

綾部「好きだけど?」

黒木「(……つかめない……)……ええと、では、久々知先輩とお付き合いされてからの苗字先輩は変わりましたか?」

綾部「…………さあ」

黒木「え」

綾部「知らない。久々知先輩といるときの名前先輩なんて興味ないよ」

(言うなりまた穴掘りに戻る綾部)

立花「やれやれ、しかたないな…」

黒木「立花先輩」

立花「まあ直視を避けたい程度には変わったということだろう」

黒木「見たくないってことですか?」

立花「そうだな…認めたくないのかもしれん。喜八郎はあれで名前にべったりなところがあったからな」

黒木「…」

(わからない、という表情の庄左ヱ門に笑って)

立花「妬きもちというやつだよ」

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