作法委員会といるときと、5年といるときの夢主を藤内にはどう見えていますか畳む
黒木「“浦風先輩には作法委員会にいる苗字先輩と、五年生といるときの苗字先輩はどう見えてますか?”」
浦風「…その前に僕は委員会のときくらいしか先輩と会わないから、五年生といるところを滅多に見ないよ」
黒木「そうなんですか?ではとりあえず、作法委員会にいるときの苗字先輩についてお願いします」
浦風「そうだなぁ…元気で明るくて優しくて…賑やかな人だと思う。立花先輩にも真っ向から向かっていくしね。見ている方としてはハラハラすることもあるけど、大抵は苗字先輩が言い負かされて愚痴ってまた元通り。あとは怒りっぽいところもあるかな。一年生…庄左ヱ門は知ってるだろ、兵太夫の」
黒木「…ええ、まあ。はは」
浦風「うん、あいつらのからくりに引っかかったり、綾部先輩が泥だらけで委員会に来たときにはすぐ怒るな。怒るときの目が怖いんだ。でもな、苗字先輩って褒めるときは全力で褒めてくださるんだよ」
黒木「……」
浦風「なんだ?」
黒木「いえ、浦風先輩が嬉しそうなので。苗字先輩のこと好きなんですね」
浦風「ばっ、お前…一年生のくせに、何言ってるんだよ!!」
黒木「え、僕変なこと言いましたか?」
綾部「へ~、藤内ってそうなの」
浦風「ひっ!あ、綾部先輩!急に背後に現れないでください!」
黒木「綾部先輩も答えてくださるんですか?」
綾部「面倒くさい」
浦風「……ではなぜでてきたんですか……」
綾部「そこに穴を掘りたいからだよ」
浦風「よそでお願いします」
綾部「いやだ」
浦風「…………庄左ヱ門、移動しよう」
綾部「藤内」
浦風「はい」
綾部「北へまっすぐ200メートル。見たいものが見られるかも」
浦風「は、はあ…ありがとうございます」
(ひらひら手を振る綾部と半信半疑ながら言われた方向へ進む浦風&庄左ヱ門)
黒木「何があるんでしょうね」
浦風「…どうせ落とし穴かタコ壷じゃないか。綾部先輩が掘った穴に誰か落ちてるとかさ」
黒木「あれ。苗字先輩だ」
浦風「! 隠れろ庄左ヱ門!」
(庄左ヱ門を強引に草むらにつっこませる藤内)
──大丈夫か?
──もー……ほんっと、やだ!!絶対喜八郎のたーこちゃんのせい!!服も髪も泥だらけになっちゃったし…
──部屋で落とせばいいよ。
──でも部屋汚れちゃうでしょ。
──俺は気にしないけどな…あ、顔にもついてる。
──え!お、落ちた?
──そっちじゃなくて…ほら。うん、取れた。
──……ありがとう。
黒木「…久々知先輩と一緒ですね」
浦風「………………女の人だ」
黒木「浦風先輩?」
浦風「お、おれは…あんな先輩知らない!知らないぞ!」
黒木「え?ちょ、ちょっと浦風先輩ー!」
(草むらから飛び出してどこかへ逃走)
綾部「庄左ヱ門」
黒木「!!!!」
(魂ぶわっ)
綾部「おやまあ……ほら、ちゃんとしまってしまって」
黒木「あ、綾部先輩。すみません。どうしたんですか」
綾部「見られた?五年生と一緒にいる名前先輩」
黒木(この人いつから聞いてたんだろう…)
→おまけ
答04.浦風
1398文字 / 2011.07.11up
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