カラクリピエロ

答22.鉢屋+夢主

ヒロインさん 三郎君/ヒロインさんは三郎君の好きな所3つあげて下さい。三郎君はヒロインさんの好きな所3つあげて下さい畳む

尾浜「お互いに好きなところを三つずつあげて」

鉢屋「…後攻で」

尾浜「三郎、これ勝負じゃないから」

名前「っていうか、真面目に答えてくれるんでしょうね……」

鉢屋「私はいつだって真面目だろう?」

名前「……どうせ、単純で騙されやすくて…あと一つもそんな感じになるんでしょ」

尾浜「名前……大丈夫、そう思って翻訳家連れてきました!」

名前の肩に手を置いて、やたらテンション高く戸を開く尾浜)

不破「やあ」

鉢屋「ら、雷蔵…」

名前「え、どういうこと?」

尾浜「いやー、おれがやってもいいんだけど後々面倒くさいのはごめんだし、兵助には断られたし、八は若干不安だったんでやっぱり雷蔵が適任かなって」

不破「安心して三郎、なるべくそのまま伝えるから」

鉢屋「翻訳の時点でそのままじゃないだろうが!名前だって自分でわかってるみたいだし、必要ないだろ」

名前「…………ほらね」

(鉢屋から顔を逸らした先に尾浜がいて目が合う)

尾浜「こっちくる?」

(にっこり笑って両手を広げる尾浜)

名前「…なに言ってんの勘右衛門」

尾浜「人肌って案外癒されるもんだよ?」

鉢屋「アホなこと言ってないでさっさと話を進めろ!」

(さりげなく名前の腕を掴んで自分の隣に固定している鉢屋)

尾浜「はいはい。名前があげたのは『単純』と『騙されやすい』だけど、どうかな雷蔵」

不破「騙されやすいは……そのままだと思うけど。三郎って悪戯に引っかかってくれるの凄く喜ぶし。それだけに、苗字さんは格別反応がいいんだと思うよ。単純っていわば素直で可愛いってことだろうし。ね、三郎?」

鉢屋「知るか!」

尾浜「ほらね」

名前「???」

尾浜「(否定しないってことは、当たりってこと)」

(ごにょごにょ耳打ちしてくる尾浜の台詞に僅かに目を見開く名前

鉢屋「勘右衛門、余計なことを吹き込んでないだろうな」

尾浜「ないない。それより三郎あと一つ残ってるよ」

鉢屋「…………先に名前だ」

尾浜「えー、言っちゃえばいいのに」

鉢屋「うるさいぞ勘右衛門」

名前「ん……と……友だちとか、後輩想いなところ、結構気遣い屋なとこ、」

(中空を見ながら指を折り)

名前「それと皮肉っぽい笑い方…かな」

尾浜「名前、趣味悪い」

名前「私もそう思う」

鉢屋「…………」

名前「三郎らしいから好きだけど、自分にやられるとやっぱり腹立つし…だから、ちょっと複雑」



不破「三郎も複雑そうな顔してるね」

鉢屋「…喜ぶべきなのかこれは」

不破「苗字さんってちゃんと三郎のこと見てるなぁってわかったから、僕は嬉しいな。ところで三郎、三つ目は?」

鉢屋「……泣き虫なところだ」

不破「? 苗字さんて、そんなに泣いてたっけ」

鉢屋「──雷蔵は知らなくていい」

不破「…………ふふ」

鉢屋「なんだ?」

不破「“自分の前でだけ”ってわかって嬉しいのかなと思って」

鉢屋「雷蔵、」

不破「わかってるよ。苗字さんには内緒でしょ?」

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