主人公と作法委員の皆様へ/作法委員のみんなと街へ買い出しに行くとどんな状況になるのでしょうか?作法委員全員が女装して値引きを狙うのか、立花先輩とヒロインとで恋人値引きを狙うのか…もしかして後輩も利用して家族を見せかけるとか?そこのところをぜひとも教えて下さい!!畳む
黒木「作法委員会の買い出しはどんな風に行われるんですか?」
名前「化粧道具は立花先輩と二人で行くことが多いかな。先輩が一緒だとちょっと安くなるんだよ」
黒木「交渉上手なんですね」
名前「それもあるんだけど、女装するから……ほんとにもう、あの人の女装綺麗すぎて憎い」
黒木「あの、苗字先輩?」
名前「とにかく客引きになるからって喜ばれたり、先輩が色目使ったりね」
黒木「……すごいですね」
立花「経費の切り詰めには必要なことだ」
名前「ひっ!?」
立花「そもそも、通常ならば色目や値引き交渉はくのたまであるお前の方が得意であるべきなんだぞ?」
(こんこん、と軽く頭を小突く)
名前「立花先輩の方が効果あるんだからいいじゃないですか」
黒木「綾部先輩は一緒に行かれないんですか?」
名前「たまに女装させて連れてくよ」
立花「黙っていれば見た目は文句なしだからな」
黒木「苗字先輩は交渉されないんでしょうか」
名前「お店案内してもらって、それ見てるうちにいつの間にか終わってるんだよね」
立花「名前は年配や女性店主に受けがいいな」
名前「色々丁寧に教えてくれて、話を聞いてて楽しいですから」
立花「おかげで交渉もしやすい」
黒木「?」
立花「上機嫌な相手は乗せやすいものだ。そうだな…喜車の術が近いか」
黒木「へえ…」
(キラキラした目で名前を見る庄左ヱ門)
名前「…………あの、私、そんなつもりなかったんですけど」
立花「ふっ、わかっているさ」
黒木「あ。全員で出かけたりはしないんですか?」
名前「委員会活動で海に行ったり合戦場行ったりはするけど…」
立花「買い物はないな」
名前「そうですね」
立花「行きたいか?」
名前「見事に趣味バラバラで楽しめるかどうか……」
黒木「食べ物屋さんはだめなんですか?」
立花・名前「「それだ!!」」
名前「立花先輩、私ようかんが食べたいです」
立花「…………いいだろう」
名前「え、おごりで!?わあ、ありがとうございます!」
黒木「苗字先輩!?」
立花「まあ、たまにはな」
名前「…………あの、」
立花「どうした」
名前「ほんとにご馳走してくれるんですか」
立花「自腹を切るなら止めはしないぞ?」
名前「……庄左ヱ門」
黒木「はい」
名前「庄左ヱ門にも聞こえた?」
黒木「え?ええ、聞こえましたけど…」
名前「せ、先輩、すぐ行きましょう、気が変わらないうちに!!」
立花「ならば名前が作法委員を呼び集めて来い。私は外出届けをとってくる」
名前「は、はい!いってきます!庄左ヱ門ありがと!お土産買って来るからね!」
(ぽんぽん、と庄左ヱ門の頭に手を置いて部屋を後にする名前)
黒木「あ!苗字せん──…速い…」
立花「……慌しいやつだなまったく」
答86.立花+夢主
1401文字 / 2011.08.25up
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