主人公さんへ/少し離れた所に厳禁トリオがいます。フォローにむかいますか?それとも見なかったことにしますか?畳む
黒木「苗字先輩は、立花先輩・しんべヱ・喜三太の厳禁トリオを見かけたらフォローに向かいますか?」
名前「見なかったことにします!」
黒木(……笑顔で……)
名前「立花先輩に懐いてる二人は可愛いんだけどねー…巻き込まれるのは嫌」
黒木「巻き込まれたことあるんですか?」
名前「直接はないかな。取り乱す立花先輩は中々珍しくて、ちょっとすっきりする…んだけど…」
(歯切れ悪くなる名前に首をかしげる庄左ヱ門)
名前「あの二人の被害にあった後の立花先輩がねー……荒れてる空気かもし出してて怖い」
黒木「なるほど…委員会中に影響が?」
名前「ハハハ…まあ、うん…八つ当たりの標的にされないように、できるだけ静かに過ごしてるよ。喜八郎なんて雰囲気察知して平気でサボるからね」
黒木「…さすがですね」
名前「一人だけ逃げてないで私も連れてってくれればいいのに」
浦風「それだけは勘弁してください!!」
(がしっと名前の腕にしがみ付く浦風)
名前「と、藤内!?」
浦風「苗字先輩がいなかったら僕と一年二人で、どうやって立花先輩を宥めたらいいんですか!」
名前「……藤内、それは私に犠牲になれってこと?」
浦風「ち、ちがいます!違いますけど、その……苗字先輩がいると、安心、するんです」
名前「藤内……」
黒木「苗字先輩って立花先輩にも遠慮しませんもんね」
名前「庄左ヱ門、それ褒めてる?」
黒木「もちろんです!」
名前「…………もー、しょうがないなぁ…わかりました。あなたたち三人は私が守ってあげる!あ、ごめん庄左ヱ門、私ちょっと…」
黒木「用事ですか?ええと…はい、大丈夫です、回答ありがとうございました」
(上機嫌で手を振って去っていく名前を見送って溜息をつく浦風)
黒木「どうしたんですか浦風先輩」
浦風「ほんとは…おれが、苗字先輩を──」
黒木「先輩?」
浦風「あー、情けない!!庄左ヱ門、しんべヱと喜三太はどこだ?」
黒木「え、たぶん、教室だと…」
浦風「よし、おれは大元からの解決を目指すぞ」
黒木(…………無理だと思うけどなぁ)
答72.夢主
1028文字 / 2011.08.22up
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