夢主/久々知君の口づけってどんな味がするんですか?教えてください。畳む
名前「………………」
久々知「名前、」
名前「!!!!」
(さっと後ろ手に紙を隠す)
名前「なななな、なに?」
久々知「…いや、なにしてるのかと…何持ってるんだ?」
名前「なんでもない!なんでもないの、久々知くんは見ちゃだめ!!」
久々知「そんな赤い顔で言われたら余計気になるんだけど」
竹谷「で、その隙をついて俺が抜き取る!」
名前「な…!竹谷!だめ!」
竹谷「…………“久々知くんの口づけってどんな味がするんですか”」
名前「よーまーなーいーでーよー!!」
(棒読みの竹谷に手を伸ばすが届かない)
竹谷「どうせ毎日してんだろ?教えてやればいいじゃねぇか」
名前「してない!」
竹谷「…そうなのか?」
久々知「まぁ、毎日はしてないな。名前、そんなに叫んだら喉痛めるから」
(さりげなく名前を自分の方へ引き寄せる久々知)
名前「だ、だって、」
竹谷「で、味は?」
名前「竹谷のばか!!」
久々知「八左ヱ門…」
竹谷「睨むなよ。さらっと豆腐味って返ってくるかと思ったんだって」
久々知「そんなに豆腐ばっかり食べてない」
竹谷「信用できねぇ…しかしお前はこういうとき全然照れないよな」
久々知「俺の分まで名前が照れてくれるから」
竹谷「あー、はいはい。ちなみに兵助側の意見はどうなんだ?」
久々知「…………なんとなく甘い気がする」
竹谷「くっそー、いいよなぁ!俺も彼女欲しい!」
久々知「名前はだめだからな」
竹谷「わかってるっての!その名前はさっきから何してんだ?」
(うずくまって耳を塞いでいる名前を見下ろして)
名前「も、むり…!」
竹谷「何が」
名前「もう知らない!味なんてわかんないよ、いつもそれどころじゃないし!!なのに、さっきから、ずっと、そればっかり、ぐるぐるしてて、」
竹谷「な、泣くなよ!っていうか何で兵助はここで照れてんだ!!」
久々知「照れるっていうか…………色々堪えるのがキツイっていうか…………」
竹谷「…………ああ、そうかよ。俺が退散すりゃいいんだな」
久々知「そうだな」
竹谷「ったく…勝手にやってくれ」
答39.夢主
992文字 / 2011.07.21up
edit_square