主人公ちゃんに/主人公ちゃんがよく言う「久々知くんも体験してみればいい!」ですが、失敗だった例をいくつか!畳む
名前「勘右衛門から久々知くんと一緒に答えてって言われたんだけど」
久々知「うん。なんて?というか勘右衛門はどうした?」
名前「これだけ渡して帰ったよ。ええと…………」
(受け取った紙をガサガサ広げる)
名前「…………えー」
久々知「?」
名前「“久々知くんも体験してみればいい!”での失敗談をいくつか」
(吹きだす久々知)
名前「…笑わないでよ…」
久々知「だって失敗談しかないんじゃないか?」
名前「そ、そんなことないよ!」
久々知「そうだな。めげないでいてくれると、俺としてはありがたい」
名前「…………と、とりあえず、失敗談ね」
久々知「まず膝枕だな」
名前「ちょ、だって、あれは、久々知くんが膝の上で動くから!!」
久々知「そんなに動いてないって。むしろ我慢した方だ」
名前「くすぐったかった」
久々知「俺は気持ち良かった。あと眺めも」
名前「!?」
久々知「いや、これは…うん、それと『あーん』かな」
名前「誤魔化した!」
久々知「……わかったよ……眺めもよかった。下から見る名前も可愛い。できれば引き寄せて口づけたかったけど、」
名前「わああああああもういい!!もういいから!!」
久々知「ほらみろ」
名前「そ、そこまで言ってほしいって言ってないのに…!」
久々知「さっきの続きだけど、手ずから食べさせるやつな。あれは名前が匙を俺の前まで持ってくるのにすごく時間がかかってた」
名前「……やられたときの勢いで言ったけど、やるほうも恥ずかしいんだね」
久々知「どっちも楽しいのに」
名前「…………」
(じっと考え込む名前に笑って)
久々知「名前にしかやったことないよ」
名前「な、なにも言ってない」
久々知「そうだな。俺の独り言だ」
名前「~~~~っ、も、もう、いい?」
久々知「まだあるのに?」
名前「私の記憶には、」
久々知「背中に文字」
(両手で久々知の口をふさぐ)
名前「もうないの!ないったらない!!」
答33.夢主
984文字 / 2011.07.21up
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