久々知君へ/ヒロインちゃんがもし、伊作君が間違って出来た薬“惚れ薬”を飲んで…鉢屋君もしくは仙蔵君に惚れてしまったらどうします?勿論メロメロ状態です。ちなみに効果は3日間でヒロインちゃんには記憶がありません。畳む
尾浜「これさぁ、なんでこの二択なんだろ」
久々知「いきなりなんだ勘右衛門」
尾浜「いや、善法寺先輩作の惚れ薬が名前に効いちゃったら兵助はどうするかって例え話なんだけど、相手が三郎か立花先輩かなんだよ。おれは?兵助一番焦りそうじゃない?」
(ヒラヒラさせている紙をパッと取って)
久々知「……メロメロ……」
尾浜「そう。メロメロ」
久々知「その間って俺は」
尾浜「普通に考えたら、友だちだろ。名前って一途だし」
久々知「……つ、つまり、」
(焦り始める久々知を見て楽しくなってきた尾浜)
尾浜「薬が効いてる三日間、名前は三郎か立花先輩を熱い視線で見つめたり、些細な一言で顔赤くしたり喜んだり、頑張って近づこうとするってことだよ」
久々知「…………」
尾浜「で、友だちの兵助は三郎(もしくは立花先輩)の話を嬉しそうに聞かされる」
久々知「聞きたくない」
尾浜「“聞いて!”って来られて断れるのか?」
(うっ、と言葉を詰まらせる久々知)
久々知「…………そうだ、目隠ししたらいいんじゃないか?」
尾浜「は?」
久々知「そうすれば名前が三郎でも立花先輩でも見つめることはないし、見られないんだから話す内容も作れない」
尾浜「兵助……もうちょい現実的な対策とれよ。三日だぞ?」
久々知「俺が世話する」
尾浜「何プレイだ…ってか、目据わってるから!落ち着け!」
久々知「名前の記憶には残らないんだろう?ここにそう書いてある」
尾浜「……この話もうやめよう、な!善法寺先輩には絶対そんな薬作るなって言っとくから!」
答18.久々知
871文字 / 2011.07.18up
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