主人公ちゃん/大好きな久々知君の、特に一番好きな部分(手や髪等)はどこですか?畳む
今福「苗字先輩!」
名前「あ、今回は彦四郎なんだ。なあに?」
(駆け寄ってくる彦四郎に膝を折って)
今福「はい、では早速。“大好きな久々知先輩の、特に一番好きな部分はどこですか?”部分の例えとして手や髪を挙げてくださってます…苗字先輩?」
(文字を追っていた目を上げると、顔をそらしてぷるぷるしている名前)
今福「先輩?具合悪いんですか?」
名前「ち、ちがう……うん、大好きだから…間違ってないんだけど…やっぱり駄々漏れって、ちょっと恥ずかしい…」
今福「?」
(ごほん、と咳払い)
名前「……一番は笑顔かなぁ……」
今福「笑顔」
(メモメモ)
名前「こう…ふわって優しく笑ってもらえるとね、ドキッというか、キュンっていうか……とにかく嬉しいの」
(名前につられてにこにこする彦四郎の頭を撫でて立ち上がり)
名前「わー!って走り出したくなるときもあるかなー…でもさっき彦四郎が言ってた髪もふわふわで好きだし、あったかくて私より大きい手も好き。優しくて真面目なところも好きだし、お豆腐のことになるとすっごく熱心なところとか…まぁこれはちょっと悔しいときもあるけど…あとは照れ顔なんかは可愛いし、真剣な顔はかっこいい!あとは、後輩の相手してるときとか…」
今福「せ、先輩、早いです!」
名前「彦四郎、一番はもうメモしたんじゃないの?」
今福「つい…」
名前「じゃあ“全部!”って書いておけば、きゃああ!?」
(背後から抱きつかれた名前の悲鳴にビクッとしたあと、ホッと力をぬく彦四郎)
今福「──久々知先輩」
名前「えええええ!!」
久々知「…いや、こういうときはお約束だろ」
名前「お、お約束なんか知らな……、どこ…から、聞いてたの……」
久々知「“今回は彦四郎なんだ”」
名前「ちょっ、それ、」
今福「最初ですね」
久々知「いや…俺も出て行くタイミングが…って、これは言い訳だな」
名前「ってことは…全部…」
久々知「ありがとう」
名前「わ、私、穴を探しに行ってきます!捜さないで!!」
(逃げ出そうとするも久々知が抱き締めているので動けない)
名前「もーーーー!恥ずかしすぎる!!」
久々知「彦四郎、名前連れてっていいか?」
今福「はい。どうもありがとうございました」
久々知「こちらこそ」
──私は穴に埋まりたいの!
──じゃあ一緒に探してやるから。
──それじゃ意味ないでしょ!?
──だってお返ししないとさ。
黒木「彦四郎なんか機嫌いいね」
今福「庄左ヱ門。うん、苗字先輩につられてるのかも」
黒木「あの二人のところ行ったんだ?」
今福「そう。どうして鉢屋先輩たちは嫌がるんだろう」
黒木「…さあ」
答12.夢主
1254文字 / 2011.07.15up
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