大鐘堂騎士隊員による手記 p.03
▼No.7
ルカが行方不明になった。
クローシェ様が彼女を追いかけると言い出したので、形だけ止めておいた。
これで総統にも説明できる。
一緒に戻れればベストだったけれど、こうなったら仕方ない。ぼくだけ戻ることにした。
クローシェ様にはクロアと隊長がついているから大丈夫だろう。
▼No.8
またサボってしまった。
溜まっていた仕事を片付けるのに追われていたから暇がなかった。
クローシェ様の分も頑張りましたと言えば許してくれるに違いない。クローシェ様はお優しいから(※筆跡が違う)
今日は珍しくドクター・ラウドネスとジャクリに会った。
二人はいつもどこにいるんだと聞いたけどはぐらかされた。
空いた時間、ジャクリに手合わせをお願いした。負けた。
前よりも装甲が堅くなったんじゃないかと指摘したら気のせいだと返された。疑わしい。
…これは言い訳じゃないことを追記しておく。
↑これ、余計言い訳っぽいわよ?(※筆跡が違う)
▼No.9
近頃神聖政府軍の勢いが増している。
総統の命もあり調査しているが、中心にいるのがタルガーナ皇太子と神の使徒であることしか掴めていない。
軍をまとめている人物が居るはずだが、相手は隠れるのが上手いと思う。
…ということをテレモでクロアに愚痴ったら、チェスターってやつじゃないか、とあっさり言われた。
直接会った、と言っていたが納得いかない。
▼No.10
こんな形で再会したかったわけじゃない。
大鐘堂騎士隊員による手記
651文字 / 2024.04.07up
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